コース内容
【実施】契約後の実施設計の施主の心構えと注意点に関して
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№  1【実施】契約後の実施設計の施主の心得と注意点に関して
レッスン内容

契約前のオサックまで学んでいただいた皆さん!

お疲れ様でした!!!!

オサックで学んで、土地のチェックを行い新しく土地を買った人でなくても自分の土地の確認をシッカリと行っていただいていると思います。

更に、契約前のオサックで様々な会社を検討して皆さんに適した会社を選定したと共に、その会社から提出されてきた図面やその他資料をオサックの知識でチェックして後悔しない会社と契約したと思います!

※もし仮に…まだ土地のオサックと契約前のオサックを学んでいない人はチョッとだけ時間を見つけて上記のオサックをすべて学んでください…面倒だと思うかもしれませんが、知らなかった…では済まされない情報が満載なので必ず学んでくださいね…

本当に疲れたと思います。。。

しかし!

本番はここからです!!!

皆さんは完璧な土地で、完璧な会社と契約し、満足しているかもしれませんが、どんなに完璧な土地と会社だったとしても今から始まる実施設計で皆さん自身が手を抜いていると結果的には後悔する家になってしまいます…

今回のオサックでは、そんな大切な実施設計の心得と注意点をお知らせいたします。

実施設計が始まる前、または始まってスグに確認いただきたい内容です!

目次はコチラ!

  • 満足するまで設計するのが実施設計
  • 素材と設備は実物の確認が必須
  • プロ任せではなくプロと協力がポイント

では早速初めて行きましょう!

■満足するまで設計するのが実施設計

実施設計の期間とは『建物を建てるための図面を作成する期間』です。

実施設計の期間で作成した図面で実際の建物を造っていきます。

そのため実施設計期間で『まぁいいかぁ…』程度に考えて皆さん自身が手を抜いたり、『よく分からないからプロに任せよう』と皆さん自身が素人だからといってプロに任せっきりだと、工事が始まってから後悔することに必ずなります!!!

工事が始まって建物が作られてて来ると『あら?こんな空間だったの?こんなデザインだったの?』って事に初めて気が付く事になることが本当に多いのです…

なら、CGやVRとかで確認すれば良いんじゃないの?って思いますよね?

後半の『プロと協力』という項目で詳しくお知らせしますが、プロにCGやVGなどを造ってもらったり、プロから提案を多くもらう事も重要なのですが、そんな小手先の方法では駄目なのです…

プロから提出された図面は普段皆さんが見ることがない資料です。

だからこそ多くのお客様は『図面が分からない…』『図面の味方が難しい…』と悩み、最終的には私達はお客様なんだからプロが私達の意見を聞いてイメージ通りの家を図面に記載してくれているハズって思いこんでしまうのです…

この思い込みが超危険です!

人生で最も高い買い物である自宅の購入ですから皆さんは当たり前のように自分達は最高の提案を受けることができて、最高のサービスをしてもらえて、最高の家が完成すると思っているかと思いますが、残念ながら皆さん自身も努力しないと最高の家にはなりません…

ここでイメージしていただきたいのです。

皆さんはケーキ屋さんだったとします。

お客様が来てケーキの注文をしていきました。その際に言われたのが、『子供の誕生日なの!最高の誕生日ケーキをお願いするわ!アナタのお店を選ぶために物凄く調べたの!私はあなたの作るケーキだったら満足できるわ!期待してるわね!』

どうです?皆さんだったら、どのように感じるでしょうか?

自分の店の事を調べてくれて、しかも任せてくれるお客様はケーキ屋として最高のお客様だと思いますか?

皆さんはお客様から言われたことを信じて皆さんなりの最高のケーキを作ったとします。そのケーキを見たお客様は、このような事を言い出したらどうでしょうか?

『これが最高のケーキ?私の子供は娘なのよ?なんだか男の子っぽいケーキだわ!それに家でパーティーをするから大きなケーキが良かったのに、こんな小さなケーキじゃ足りないわよ!しかも値段がこんなに高いなんて思わなかったわ!HPでは3000円とかって書いてあったじゃない!詐欺じゃないの?』

最悪なお客様って思いませんでしたか?

だったら先に細かい要望を伝えてよ!って思いませんでしたか?

皆さんの感想はゴモットモだと思います。

しかし、家の図面が分からない、素人だからわかるはずがない、プロがやるべき提案だ、プロが自分達の満足いく建物を造るのが仕事なんだ!という事と大きくは違わないと私は思っています。

私は建築コンサルとして多くの建築のプロに様々な知識や情報をお知らせしています。

建築のプロはお客様の要望を聞き取るための『ヒアリング』の能力を他の仕事以上にトレーニングしないと上記のケーキ屋さんのようなトラブルになり、更には高額な建築物の場合はケーキ一つの損金だけではおさまらず、更には満足できない家にお客様が住まわなくてはならない状態になるためヒアリング能力はカナリ重要視してお知らせしています。

しかし…ヒアリング能力が低いプロがいるのも事実です…

私達がお知らせしているヒアリング能力向上のトレーニングをサボっている、またはトレーニングをしないプロもいます…

そのようなプロの発言は『お客様から言われたことはやりました』なのです…

さっきのケーキ屋さんの例だとすると、

『お客様が最高の誕生日ケーキとしか言わなかったからコチラは悪くない。』という意見になります…

皆さんはどのように感じるでしょうか?

詳しく意見を言わないお客様が悪い?お客様の要望を聞かないプロが悪い?ハタマタ、少ない情報でも最高のケーキを提供できなかったプロが悪い?

私の答えは全てです。

しかし、皆さんは施主として詳しい意見や希望を図面という見慣れない資料を解読しながらプロに伝える事が実施設計では本当に重要になります。

最高の担当者だったとしても皆さんの意見や希望を聞き取らなければ良い家は提供できません。

だからこそ、皆さんは実施設計期間では【分からない事】や【理解していない事】は恥ずかしがらずにプロに質問してください。

更に、【満足していない事】や【不安な事】に関しては何度も図面の変更を必ず行ってください。

何度も図面の変更をさせるのは申し訳ないよ…って思うと思います。しかし、初めに言ったように実施設計で作成した図面を建物を造るのです。

実施設計の図面を皆さんが満足いくまで修正しないで建物を造り始めたら必ず皆さんが満足する建物にはなりません。

むしろ、プロに何度も修正させるのが申し訳ない…と思うのであれば皆さん自身が意見や希望を明確に言えるように勉強して伝えるべきなのです。

そして今回のオサックを読んでいる皆さんは、絶対に満足するまで実施設計を行う!という事を私と約束してください!

何度も言いますが実施設計が設計の本番です。

本番で手抜きをしていたら設計は成功しません!

必ず満足するまでこだわってください!

■素材と設備は実物の確認が必須

そして実施設計では図面だけではなく、建物の素材や設備を決定してきます。

契約前にも皆さんの好みの素材や設備が選べる会社を選択できるようにオサックではお知らせしていますが、図面と同様に実施設計で決めた素材や設備が実際の工事では設置されます。

だからこそ、素材や設備の選択もプロにお任せ!なんて事は絶対にやめてください!

皆さんが今計画している家は誰が住むのですか?

皆さんですよね?

皆さんの担当者さんが住むわけではないのですよね?

だったら皆さん自身が【自分で見て】【自分で触って】【自分で感じて】素材や設備を必ず選んでください。

実施設計のオサックはそれぞれの素材のメーカーを紹介しています。

お知らせしているメーカーのショールームに出向いたり、商品自体を皆さん自身でサンプル依頼を行って商品を手に取って確認してください。

契約した会社が提案してくれる素材だけで私達は満足だよ!って人は上記のような事はしなくても良いです。

しかし、意地悪な事を言うと皆さんが契約した会社が提案してくれる素材や設備よりも皆さん自身が調べたらモット好みで安く、良い商品が合ったらどうですか?

後悔しませんか?あの時にもっと調べれば良かったな…って思いませんか?

契約した会社のフローリングは説明を聞いたら良い商品っぽくて、私達の好みのデザインだったら濃い色のフローリングが良いってインテリアデザイナーの担当者さんが言っていたから平気!って思いこむのも良いかもしれません。。。

しかし、オサックで紹介しているメーカーを調べたらモット好みのフローリングが合ったらショックですよね?

更に、フローリングや外壁などのように多くの材料を使う素材や価格が少しでも減額することで全体的には大きな減額になるのです!

本当に賢いお客様は自分達の好みの素材をプロに伝えて、プロから自分の会社で扱っている商品以外の素材や設備の提案を受けつつ、オサックで学んだメーカーも自分達で調べるって事をしています。

何度も言います。

素材や設備は実施設計で決めた物が工事されます。

素材や設備をプロ任せ、会社任せは勿体ないです!せっかく自分達の好みの家が作れるチャンスにも関わらず選ばないのは、好きなお菓子を3つ買っていいよ!って幼い時に親から言われていたにも関わらず、親の判断に任せて食べたくもないお菓子を選ばれるのと同じくらい勿体ないですwww

素材や設備は自分達で確認することを絶対にしてください!

そのためのお手伝いをオサックでは用意しています!

■プロ任せではなくプロと協力がポイント

そして最後の実施設計での心得と注意点は『担当のプロ』との関係性です。

今までの内容でもお知らせしていますがプロからの提案を待つのではなく、自分達自身の好みや希望をプロに使えることから初めてください。

プロは超能力者ではないのです…

ドンナに優秀なプロだったとしても皆さんが作りたい、皆さんが住みたい家を皆さんから意見を聞かないで作る事なんてできません!

ケーキ屋さんの例で皆さんも理解いただけたと思います。

だからこそ、オサックで皆さんの意見や希望がプロに伝えられるように最低限の知識をつけてほしいのです!

家造りはプロに任せるのではないのです。

プロと協力するして最高の家を造るんです。

ちなみに、プロ任せの家造り文化は実際に日本にはありました。

一昔前は家を建てるというと【大工さん】に家をお願いする文化だったのです。

大工さんが材料を選定してくれて、お客様の意見を聞きつつも大工さんの技術力や経験から予算に適した家を造ってくれていたのです。

そのために今の大工さんの社会的地位よりも昔の方が大工さんは尊敬され、頼られ、大工さんに家を任せるという文化があったのです。

そのナゴリとして地鎮祭や上棟式で施主である皆さんが工事の関係者にご祝儀を渡したり、工事中に差し入れをするという文化が残っています。

昔は大工さんにお願いしないと、そもそも家を造る方法がなかったのです!

しかし近代に入り、様々な家造りの手法や構法、更には工場で家の材料や部材が作られ、大工さんが考えなくても家が作られるようになってきたため、大工さんに頭を下げて家を造るという文化ではなくなってきたのです。

だからといってプロの意見を無視しして良いわけではないのです。

プロは皆さんよりも多くの事を家造りに関しては経験しています。

確実に皆さんよりも家造りに関しても知識は豊富なのです。

皆さんは土地のオサックや契約前のオサックで学んでいただいているのはリスクは低くはなっているので皆さんの担当者や皆さんが契約した会社は良い担当者、会社である事と思います。

その会社や担当者と一緒に自分達が作りたい家をシッカリと皆さん自身も勉強してプロに意見や希望を伝えて作り上げてください。

プロと協力して家を造ってください。

プロ任せはダメです。皆さんの意見だけの家造りでもダメなのです。

建築は一人では作れません。お客様がいて、営業がいて、建築士がいて、現場監督がいて、大工さんが、設備屋さんが、基礎屋さんが、電気屋さん・土地家屋調査士さん・・・

本当に多くの人が協力して一つの建築が作られます。

一生に一回の家造りであることが多い日本ですが、是非とも楽しみながら、勉強しながら、良い家を造ってくださいね!

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